ソフトウェア開発の調達はリスクが大きいとIT業界以外からも認識されている
昨日やったCPPテキスト第3巻は、ソフトウェアの調達でした。このテキストは製造業の方が中心で作成していると聞いており、IT業界の方ではありません。リスクが大きいこと、要はプロジェクトが当初想定の工数を大きく超えることが多いことはよく知られていました。
ただ、いわゆる炎上案件の原因は、単純にプログラムがバグるというだけではなく、当初想定していた仕様に不具合があるのが原因ということは、IT業界以外の方には理解されていないのではと思います。
プログラムは作った後テストして初めて、この設計仕様では漏れがあることが判ったり、またその漏れをカバーしようとしても設計を全部直さないとうまく作れないことが判ったりします。そうなるといわゆる仕様変更(社内ではシヘンと呼ばれています)で設計からやり直しですね。プログラムをちょっと直すというレベルでは無理で、設計を一から作り直しです。
プログラムを書いたことがない人には、理解できないというか、想像できないですよね。自分も入社した当時は理解できませんでしたから。
もしかして、Web系の新しい技術を使うとこの課題は改善されているのかもしれません。普通のSIの開発方法であるウォーターフォールでこの課題にうまく対応できる技術は、私が知る範囲では存在していないです。対応策としてよく聞くのは、詳しい人がレビューするです。というか、自分がよく書かされた再発防止策が、しっかりレビューする、有識者を入れる、でした。