「実践! タイムマネジメント研修」を読んでいます(その15):グローバル化で英検2級を義務付けたら進出するのが中国だった
続きです。
解決の具体的な行動を起こさずただ心がける。典型的なのは朝礼での唱和。安全対策の強化、品質管理の徹底。毎日声に出していると何もしていないのにやっているような気がしてしまう。昨年と同じでは効果が出ないので、「さらなる」を加えるが、結果が変わるわけがない。
表現方法ではなく中身を具体的に考える。新規顧客ならどのくらい開拓したいか。開拓とはどの状態にもっていくのか。具体化するとできているかどうかが常時チェックできるようになる。
2つ目の罠は、課題を抽象的に捉えると、何をしたらよいか分からないので「とりあえずできることから」。本当に必要か、効果があるかの大切なことを考えない。思いつきで場当たり的な解決策に走る。それが過剰品質になることが多い。
例.グローバル化で英検2級を義務付けたら、進出するのが中国だった。中国だって英語は必要じゃないかと反論する。ああいえばこういうになりがち。もちろん英語は必要、だけど英検2級だけで終わってしまっていませんか?代理店開発に取り組むなら中国語も身に着けないと意味ないですよ。
頑張っている気になっているだけで、成果が出ない。課題やテーマは食べ物のようにモノで例示できない。何を「たとえば」で示すかをしっかり押さえる。よく言われる5W2Hは現実的でない。
What:どんな種類
How Much:どのくらいの尺度
なにではなくどんな意味合いか。安全対策ならどんな安全対策。グローバル化ならどんなグローバル化、種類や範囲を絞り込む。
続きます。