「すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法 」を読んでいます(その10):経験的な言葉がすぐやるのカギ
続きです。
自分の脳内に理想的な動作をイメージする。すぐやる人のしぐさを言葉で表してみる。「頼んだことはすぐ反応してくれる。」
「すぐやらない人」の行動を言語化しない。
会議中腕組み、足組みをせず、姿勢を正す。効率が悪い人は脳の覚醒度が低いので体をまっすぐに保てない。
脳をその気にさせるキーワード
耳からの情報で大切なのは、「自身が発する言葉」。喋る以外に体を動かすことで行動に変えることができる。
主観的な言葉は、目の前の仕事に対して、「面倒くさい」「やりたくない」と言う感情。
客観的な言葉は、状況を描写、「書類が積まれている」「今自分は座っている」。
経験的な言葉は、今の状況をどう感じているか、すぐやるのカギになる。
「山積みの書類を読むのが億劫で、手に取る気にならない」「見えているけど手を伸ばせない」と自分の問題を「体の様子」に表現する。
経験的な言葉は脳のリハビリに活用されている。以前は動かなかった部分をセラピストが動かしていた。体を動かすのではなく、脳を動かす経験的な言葉を使う。
右肩から手先まで動かない患者に、「どんな感じだったか」尋ねる。
「力が入らない」「動かない」は主観的な言葉。
「鎧を着ているみたい」「自分の手ではない重たい石がくっついているみたい」と経験的な言葉に変わってくる。
「軽い鎧を着ているように動かせますか?」と投げかけると反応が変わる。無駄な力が減り、動きそうな様子を見せ始める。脳内の「仮想現実」を作りだしている。「経験的な言葉」にすると仮想現実に合わせた動きを取り戻す。
スポーツで硬くなってるとか、力まずにという。どう感じたのか言葉を交わすことで、動作のシミュレーションができる。チームが好調なときは、選手同士が盛んに声を掛け合っている。
自分が体験したことを、言葉にして話す。身の回りであった出来事を話す機会をできるだけ作るように努める。脳はより鮮明な感覚を保存できる。海外旅行と同じことが脳内で起きる。
体験したことを話さないと、脳内ではあいまいなまま、思い出されない。
業務報告は「客観的な言葉」だから、すぐやるには役立たない。
感じたままの感情は主観的な言葉。
すぐやるに必要なのは経験的な言葉。客観的な話に自分なりに感じたことや体の様子を付け加えるように話す。
「初めての打ち合わせだったが、意外と盛り上がって、身を乗り出して話した」
「プレゼンで緊張して、肩に力が入った」と体の様子を言葉で表現することで、脳は次にどう動けばいいかシミュレーションしやすくなる。
続きます。
続きます。