成果を生み出す組織の条件を読んでいます(その18):レベル3になれない理由は状況を認識できない
続きです。
こうすれば必ず人が育つという固定的な魔法はない。
相手の状態やレベルに応じて方法も違う。
レベル1から2は、Howの方法論のティーチング。
ティーチングが悪でコーチングが良いというものではない。使い分けるもの。
コーチングはレベル3以上の育成、2.5まではティーチングが有効。
レベル3で初めて思考が必要になるから。
レベル2は知識,2.5は経験を身に着けるレベルで、知らなければできない。考えて答えがでるものでもない。考えるより覚えるレベル。
教えるときに、なぜ必要か目的を、なぜそのやり方か背景をしっかり教える。レベル2.5から3に育ちやすくするコツ。
レベル3になれない人の違いは何か。
問題や波風がたったときに自分で考え判断し実行するか。
なぜいつも通りのやり方を押し通そうとしてしまうのか。考える力以前の問題で、波風が立っていることに気づいていない。
例.市役所の窓口業務のサービス向上で、17時ギリギリに駆け込んできた人に、チャイムが鳴ったら受付終了の札を置いてカウンターを立った職員。「今お客さまが目の前にいましたよね」「それが何か」分からない。状況を考慮する必要性に気が付かない。
レベル3になれない理由は、状況を認識できない。
目に入っても自分の仕事に関係あると気づけない。
思考力や問題解決力でなく、状況に気づけるかどうか。
ティーチングで上流の状況から、意図・思考を説明してあげなければならない。
状況を知ることで、波風がたったことに気づけるようになるから。
思考が働き始め、自らレベル3に近づける。
続きます。