「IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ」を読んでいます(その16):事業のサイクルが1年のほうがむしろまれ
続きです。
社長が売上500億、利益25億といったとする。
営業部長は500億の仕事を取ってくる。
収益判断する企画部長は積み上げで利益が25億とれるか判断すべきところ、300億の原価でOKと言ってしまう。
開発部長は外注の見積で400億で無理という。
後で価格交渉するからと見切り発車する。
財務部長が400億の請求を払えないとごねる。
間で350億で納める。
当然赤字。もともと非現実な目標を無理やり達成するのでひずみが出る。
本来なら目標が間違っているというべき。
社長が言った目標を一度も達成したことがない。
背景にインセンティブの問題やコミュニケーションの齟齬がある。
四半期や年度では実態がつかめない会社もある。
事業のサイクルが1年のほうがむしろまれ。
生命保険は数十年。
寺は100年単位でメンテナンス。
スーパーは日次で対策実行している。
月次、四半期、年度がサイクルと一致するとは限らない。
続きます。