「本当に賢い人の 丸くおさめる交渉術」を読んでいます(その3):決断に時間を掛けるのは百害あって一利なし
続きです。
BATNA,Best Alternative To Negotiated Argument。
合意できなくても困らない代替策。
メーカーが納入先A社から大幅な値下げを要求された。
B社が勝ってくれる、まだ作っていないのでC社向けにする。
交渉前にBATNAを1つは用意する。
2.ファーストコンタクトが勝負
相手はどうなると喜ぶか。
①価格か、納期か、性能か
②強みと弱み
③期限
④ボトムライン、最低限達成したいこと
⑤相手のBATNA
聞くことが最大の譲歩。
3.返事はすぐに
返事を2つ、調査と判断。
調査は相手の求める価格で、どの程度利益が残るか。
納期にはどの程度人員を割くか。
この条件で相手はどの程度の利益を受けるか。
時間がかかるのは判断。迷っている。
決断に時間を掛けるのは百害あって一利なし。
明日に延ばしていい決断ができるか。
返事が早いと相手に熱意が伝わる。
4.かけひきしない
メーカーが100万円、値引きで80万で導入したい。
図々しい条件から始める場合、60万円にしてくれ。
メーカー:できない
うちは70万円しか予算がない。
メーカー:それでは90万で。
うちも80万円出せるようにする。
メーカーから見ると60万、70万、80万と譲歩してきたので、実は85万も出せるのでは。
最初から掛値なしの80万円で。貴社にもいい取引ではないか。それ以上だせない。
たった2回で合意にたどり着く。
最初から掛値なしの本音を提示。いきなり2者択一。
即レス、駆け引きレス。
回答に期限を切る。
1週間で。
どれくらい時間が必要でしょうか。
相手の期待値を超えると感動、尊敬、あなたのファンになる。
それぞれの立場から見える景色。
値下げを要求された。
景色の対比表を作る。相手から見える景色。
着地点の合意条件を考えられる限り書き出す。
続きます。