「「時間」の取扱説明書: 実践!日常生活でスグに使える時間術」を読んでいます(その2):散発でくるメールや電話は切り替えロス
続きです。
要素は1つとは限らない。再現性がある要素を見つけ出す。ビデオ撮影してコマ送りして秒数を計る。動作改善には有効。
工程分解
工程は、縫製工場でシャツの襟の部分を作る。生地が2枚重ねで、縫ったものをひっくり返して手で折りながら、折った部分の端に、ミシンでステッチを入れて固定していく。
1つに100秒かかる。内訳を分解する。
縫い 21秒
調整 79秒
..
工程数26、停止8回
あらかじめ「折る」工程をアイロンでやってしまうことで、ミシンは14秒に短縮。
「折る」工程に時間がかかったら本末店頭だが、折りは44秒だったので、合計58秒。以前は100秒で大きな違いが出た。
分業のメリット
・分業で各工程の難易度が下がる
・難易度が下がると品質が安定する。熟練工でなくても可能になり、コストが下がる。
・不慣れをなくし、得意作業に集中すると生産性が高まる。
適材適所
ミシン台で折ると効率が悪い。アイロン台で慣れた人が折る。ミシン台の人は縫いに集中。
業務を切り替える際には、準備ロスがかかる。移動ロスと同じ。
オフィスだと、散発でくるメールや電話は切り替えロス。
切り替えを少なくし、作業を専門の時間に集中して行うことで、ロス時間を削減できる。
「折り」と「縫い」の能力は、専門の場所の作業にはかなわない。分解して簡単な作業を他の人に割り振れると、生産性向上に繋がる。
続きます。