「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」を読んでいます(その2):スラックとトンネリング:
続きです。
会社を重視し過ぎるあまり、生産効率が落ちている。
「なるはや病」は、〆切を明示しない。緊張感を欠く。〆切があるから効率化を考え、生産性が向上する。
なぜその規則や慣習があるのかまで立ち戻って意味を考える。
「余裕をもっておけばよかった」は行動経済学で正しい。
例で、ミズーリ州の病院で手術室が足りない。医者は十分な数いる。
案は、1.医者の残業を増やす。2.手術室を増やす。
第3の案で手術室を常に一つ空けておく。手術数が5%増えた。
スラックは、心理的な余裕のこと。持てない人は睡眠不足や不安を抱える。
トンネリングは、トンネルを更新するように、がむしゃらに誤った方向であっても邁進する。処理効率が落ちる。
例では、予定の手術スケジュールの変更を毎度迫られていた。医者は手持ち無沙汰で、深夜にずれ込んで睡眠不足が蔓延。
あらかじめ1つ空け、急患はそちらで対応するようにしたところ、スケジュールを乱すことがなくなった。手術数が毎年7~11%増加した。
続きます。