「実践! タイムマネジメント研修」を読んでいます(その6):どこまでやっていたか思い出すロスは長くない
続きです。
切りが悪いところで中断されるともったいないと思う。でも意外とはかどっている。実はそれから続けられたとしても大してはかどらない。
次に30分で昼休みでやめる。勢いでしようとするのをやめる。
大抵就業前に終わってしまう。3時間半かかっていた仕事が、細切れでこなすと2時間とか2時間半でできてしまう。これを何度か繰り返す。
無意識に30分の時間を軽視して、無意識に過ごしてしまう。コンサルの言うことはうのみにせず、本当かと受け止め、必ず実験して効果を確かめる。
同じ仕事を3時間続けようと思ったら、1時間ずつに分ける。気分転換や休憩を入れる。メリハリを入れる。キッチンタイマーでカウントダウンすると、時間が視覚化されて、はかどり方が全然違う。
再び戻るとき、どこまでやっていたか思い出すロスは、思っているほど長くない。感覚的に長いイメージを持つだけで、実際には数分というケースが多い。
クラスタリングと思い出すロスを差し引いても、効果のほうが圧倒的に多い。
物理的に初めから計算し直すような仕事は、ロスを計算する。
はかどっていても区切ったほうがいいか。
そういう時はあっという間に時間が経つ。そのまま没頭すればいい。エクセルや草むしり、雪かき、共通するのは、動作を伴うこと。じっと考えるだけではない。成果が刻一刻とリアルタイムで実感できること。体を動かす単純作業は、脳が作業興奮というメカニズムで盛り上がってくる。成果が視覚的に確認できる達成感が脳内物質の分泌につながり、もっと味わいたい麻薬的な効果を生み出す。わざわざクラスタリングする必要がない。そういう状態になれるようプロセスをデザインする。考え事をするにも、書くとか喋るとか、とにかく動作を入れる。小刻みに成果を設定し、成果を確認しながら進める。
のめりこんではいけない仕事もある。危険な仕事や、システム開発は健康面など。
続きます。