「実践! ロジカルシンキング研修」を読んでいます:スキーマのフィルターがされる
時短の本のつながりで、同じ著者のロジカルシンキングの本を読み始めました。
実践! ロジカルシンキング研修: 日々の仕事の精度を高めるために 実践シリーズ
坂本 健
スキーマとは
インプット->スキーマ->アウトプット
とインプットされた情報は、フィルターがされる。
ケーススタディで、通勤途中に暗い顔でうつむき加減の人がくる。
「どうしたの?」
「いや、朝からガラスのコップを割っちゃって」
それに「xxx」と言う。
多いのは、
「けがしなかった?」
「大事なコップだったの」
「気にするなよ」
「ふーんそれで」
24名にインプットすると、5,6通りになる。
性格の要素は高くない。なぜこの反応が出てくるのかは、記憶の作り方にある。
自分や他人がガラスを割った経験のうち、どれを記憶に残しているか。記憶は新しいものを優先しているわけではない。一番強くショックを受けたことが残る。
頭の中に一問一答のデータベースを構築していく。
インプットはこのデータベースに照合する。
手品や占いはこのメカニズムを逆算するテクニックがある。手の包帯を見て、「大事なコップですか」と聞く人がカモになる。その人のスキーマは「ガラスのコップを割る=大事なものを失う」の可能性が高い。「以前ガラスでできた大事なものを壊して、傷ついたことはありませんか」という。「大事なもの」もいろいろあるので、外れたと思わない。経験がある場合は、「なんでわかるの?」と驚く。
続きます。