時短のために「先延ばしにしない技術」を読みました(その9):なぜ始める意欲がわかないのか
続きです。
なぜ始める意欲がわかないのか?
いくら難しいことでも、その中から簡単にできる小さなことを探し出す。
「走り出しさえすれば、半分は終わったも同然」について、物理的には間違いだが、心理的には決して間違いではない。
「失敗してもいい」と気楽に考えてみよう。
不思議なことにいったん始めさえすれば、そこからは楽に進む。
意欲がなくて始められないのではなく、始めないから意欲がわかないのだ。
例.食欲がなくても一口食べれば食欲はわいてくる。
これは、脳の側坐核が興奮をはじめ、没頭できるよう意欲を作り出してくれるから。
この精神現象を、「作業興奮」と呼ぶ学者がいる。
身体がいったん動き始めると、止まるにもエネルギーを消耗するため、動き続けるのが合理的だと判断する。
手紙を書きたいなら、「お元気ですか」と一行書いてみると、脳が自動的に書くべき内容を教えてくれる。
つまり、行動を起こすのにやる気はいらない。
のどが渇いていない馬を水辺に連れて行っても、飲ませることはできない格言があるが、実際にはいつかは水を飲む。
モメンタムが生じたという。変化が起きることを言い、株価などで聞くことがあるが、心理学では、行動を起こすきっかけのことである。
モメンタムを活用した行動修正の方法があり、「行動モメンタム技法」と呼ばれる。
例.勉強ができるようになりたければ、遊びでもいいから学校に行く。自転車をこぐマシンでトレーニングしたいなら、テレビを見ながらマシンに座るだけでよい。
続きます。