「実践! タイムマネジメント研修」を読んでいます(その12):足し算が得意で引き算が苦手
続きです。
2.足し算が得意で引き算が苦手
追加するのは良いことというメンタリティ。やらないのはネガティブ。
やってみて大して効果がなかったり、よく分からなかったしてもやめられない。目的も効果も分からないまま、作業や資料作りが引き継がれていく。自分が過剰品質を生み出さないようにするだけでは不十分。過去の先輩が足し続けた結果、膨大な過剰品質を伴っている。すでに発生している過剰品質に気づく。
過剰品質の最初の原因は、依頼者の曖昧な指示にある。
好きな色を理解するヒアリングで「好きな色は何ですか?」で「黄色です。」の何が問題か。
部屋の中で好きな色のものを探すとキリンレモン、危険の指示、蛍光ペン、黄色というだけでは不十分で分かった気になってはいけない。油断するとすぐに分かった気になる。
「xxにもいろいろあるけれど」と呟く癖をつける。
日頃から曖昧なやり取りをする傾向が強いが、全然分かっていなくて過剰品質になる。
「どんな食べ物が好き?」一言で「肉」。肉にも焼肉以外にもステーキなどいろいろある。それってこれのことだと決めつけてしまう。
「ラーメン」と言われ、とんこつに連れて行ったら、とんこつはだめなんだと言われた。曖昧でも自分の知識・経験から類推してそれってこれのことだろ、と決めつけてしまう。
話をするときの傾向で、不思議と自分が言いたいことよりもひとまわりかふたまわり大きめに話す。寿司と答えるが光物が食べられない、中華でも苦いものが苦手など。
「等」をたくさん使う人に、例えばどういうものと聞くと答えられない。とりあえず「等」をつけると安心できるから。取りこぼしがないことを重視するメンタリティ。
ひとまわり大きな指示をそのまま受け止めてしまうと、過剰品質になる。それってこれのことだなと、相手が求めるものと違うところで仕事をしてしまう。
続きます。