「実践! タイムマネジメント研修」を読んでいます(その17):目的の連鎖、手段が目的化して次の手段につながる
続きです。
新規事業は、必要の定義だと仕事そのものが願望になってしまうのでは?新規事業は優先順位の判断を間違えやすい。判断には時間軸が欠かせない。新商品や新サービスの前提は、既存の商品が今の状態を維持できなくなる想定。右肩上がりの成長を目指さなければならなくなる。
新規事業は趣味に陥りがち、自己満足と過剰品質が発生しやすい。
既存の承認の見通しで決まる。求められる成果水準は既存との兼ね合いで決まる。
提案力、説得力
困っていることを引き出し、それを買わないと解決しませんよと提案できれば、優先順位を高めることができる。
ネガティブな事象を実感させる。どの機能がないと困るか、どの機能がなくても困らないかを仕分けてあげる。
無かったらに気づかせ、説得、提案する。
そもそも何のためにその仕事があるのか、目的の確認。
無意識の罠がある。定期的に作成している資料の中で最も手間がかかっていたり、時間がかかっているものを一つ。A4用紙に書いてみる。言語化する。
「目的の連鎖」
いくつもの目的が連鎖している。状況変化に出会うとこうしたい目的が発生する。例.赤字になり、利益率を高めたい。どうやって実現するかと、手段が生まれる。思いついた手段が即座に実行できることはまれ。例.新商品の開発。その手段を実現するために、手段が目的化して、次の手段につながる。新商品の開発のために顧客のニーズを把握するアンケートを実施。アンケート実施のために顧客リストを作る。作業レベルに落ちてきたところで、指示がくだる。たいていの場合、一番初めのところから説明されることが少ない。途中からになる。「おーい、顧客リストを作ってくれ。アンケート調査するから」
状況ー>目的->手段->目的->手段->目的->手段
一番最初の目的から説明しないといけない。「利益率低下を挽回」
リストを作成する人も、利益率の高い高価格帯製品のリストと組み立てられる。背景情報がないと、全部をカバーするアウトプットを作成する。実績のない潜在顧客も含むリストになる。これが過剰品質になる。
続きます。