「IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ」を読んでいます(その10):個数は市場全体の大きさとシェア、ネットの統計で調べられる
続きです。
3C分析、市場の魅力、ニーズ、購買プロセス、競合要因が何か。
顧客の視点、スイッチングコスト、川下の視点。
家電の購入意思決定メカニズム、高級ブランド保有の価値、産業機械の意思決定。
自社の売り上げ、利益の偏り。
オープン取引と系列取引の比率。
他社と共有コストの違い。
絶対に満たさないと勝てないルールが見える。
どう克服するか。
5Force分析、SWOT分析、PEST分析(Politics,Economics,society,Technology)
定性的で分かった気になる。定量的、経済的分析でないと使えない。
財務諸表は野球のスコアカード。
数値をリアルな事業活動に置き換える。その逆も。
双方向でリアルな中身が見える。
例.トマトの卸販売をが取引したいと言ってきた。
年商40億、営業利益2億、だとイメージできない。
スーパーに行く。トマトのスーパー店頭価格、1パック240円。
65%、156円は生産者、
25%、60円はスーパー、
10%、24円がこの会社。
156円で仕入れ、180円でスーパーに卸す。
年40億なら1日1,100万円、1パック180円で毎日61,000パック。
取引先数をイメージする。
スーパー1軒の世帯数3,000世帯、トマトを買うのは1日5%で150世帯、1軒で1日150パック、400軒のスーパーになる。
数字がリアルになると想像力が働く。
400軒の配達、1時間2.5軒、1日8時間で20軒
400軒/20で20台。
150パックx20軒=3,000パック、段ボール1箱30パックで100箱、小型2トン車。
トラック20台、運転手20名。
買い付け用大型トラック1名。
ジム・営業が数名で30名。
とこの会社の姿が想像できる。仮説を会社に行って確認する。
人が100人以上いるとか、トラックが3台しかないとかだと、うさんくさい。
単価に目を向ける。お店に行けば調べられる。
個数は市場全体の大きさとシェア。ネットの統計で調べられる。
事業計画でこの仕事は何人でできる。利益がでるか。
40軒を400軒にするなら、営業、物流に何が必要か見える。
1ヵ月の売り上げ3.3億、原価2.9億、粗利4千万。
続きます。