「予定通り進まないプロジェクトの進め方」を読んでいます(その8):やったことのないことの勝利条件は事前に決められない
続きです。
第1法則
やったことのないことの勝利条件は事前に決められない。
一度経験することで急所がどこ、どのようにクリアしたら成功を語れる。
どれだけ事前に情報収集しても超えられない壁。
急所をどうクリアしたら成功かの基準。
最終目標を獲得目標、マイホームを建てる。明解。
成功判断の基準を勝利条件、明解でない。状況で変わる。
本来は明示された要求が勝利条件であるはず。
要望ー>要求の失敗に気づくのが仕様の作成後。
製品やサービスの成果物を活用し始めた瞬間に「こうではなかったはず」が発生する。
新たな要望、隠れた真の要望が発見される。
勝利を判定するのはただ一人、プロジェクトオーナー。
第2法則
こうあれかしと考えた施策が想定を超えた結果をもたらす。
スタートアップで資金困難、人不足、解決の方法。
資金不足ー>銀行から借り入れ。
モチベ不足ー>人事制度を整える。
対処がもたらす意図せざる結果は検討されない。
銀行からの借り入れの準備に時間を割かれたにもかかわらず実現しない。
「ここをこうすればこうなるはず」の罠。勝手読み。
初心者が最善手を選ぶのは不可能。
一手一手をむやみに指すしかない。
防ぐには定石、手筋、格言がある。
「歩のない将棋は負け将棋」「桂の高跳び歩のえじき」。
過去の失敗事例を頼りに意思決定。
続きます。