「すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法 」を読んでいます(その8):ガラッと変えるのは脳の仕組みに合っていない
続きです。
バッグの口が開け放し、部屋のドアがちょっと開いている。些細のこと、目で見て分かるように動作の区切りをつけるには「きちんと閉める」。
出勤してはじめにメールをチェックしない。起床から4時間後がもっとも冴えている時間、創造や問題解決に当てたい。
ここに行ったらついこうしてしまう。コンビニで雑誌を見る。電車でスマホでSNS。直後にまず別の行動をする。
ガラッと変えるのは脳の仕組みに合っていない。スモールステップ。脳治療ではエラーレス学習と呼ばれる。
脳は無自覚に他人のしぐさを真似る。他人の行動を見ただけで、自分がしているときと同じ状態になる。テレビでマラソンを見ると走ったかのように反応する。ミラーニューロンと呼ばれる。モノを握る動作を観察すると、脳内で握ったときと同じ状態になる。
周囲と話し方、口癖が似てくる。周りにすぐやらない人がいれば伝染する。すぐやらないほうが伝染力は強い。関わっている時間が長いと視界に入ってしまう。
ミラーニューロンは一時的なものにとどまらない。脳に損傷を負ってコップをつかめない人に、横並びになりコップを握り動作を真似てもらうとできるようになる。脳が回復する、モダリティ間促通法。
続きます。