「考える力」トレーニングを読んでいます(その4):詐欺師が騙しやすいのは、理屈っぽい人
続きです。
教師がいつもの時間に現れるか。
意志だけでなく心臓発作、事故、予測は確信に近い。
遅刻や欠勤は尋常でない。演繹法、三段論法。
前提が完全に正しいとはいえない。
詐欺師が騙しやすいのは、理屈っぽい人。
紙に前提を書く。文字にする。
概念の大きさは入れ子になっている。
大前提 中は大である。
小前提 小は中である。
結論 よって小は大である。
入れ子になった論理。
大 中は大である。
小 小は大である。
例.
大 すべてのコンピュータは二進法である。
小 妹は二進数で計算する。
結論 妹はコンピュータである。
大 人間は呼吸する。
小 ソクラテスは呼吸する。
結論 ソクラテスは人間だ。
誤りで、ネコも呼吸する。
論理で正当化する。
若い時は万引きする。おれだってしたことがある。若さの証拠。
結論は前提と同じこと。
大 ストックヤードの住人はカウボーイ。
小 ポールはストックヤードの住人。
結論 ポールはカウボーイ。
最初にポールもカウボーイだと言外に述べられている。
同語反復、トートロジー。
この方法でしか正しい前提から結論を導くことができない。
続きます。